書籍

巫女の予言と云うもの

忙しかった三月がまもなく終わる. ふと,横を見る…… 読み終わってから長いこと置きっ放しの本があった.オージンのいる風景―オージン教とエッダ作者: ヘルマンパウルソン,Hermann P´alsson,大塚光子,水野知昭,西田郁子,菅原邦城出版社/メーカー: 東海大学出…

ガンド撃ち

古代北欧の宗教と神話,フォルケ・ストレム著,菅原邦城訳,人文書院,1982.10 ASIN:B000J7HY5I 二ヶ月ほど前のとある excite のニュース(記事はすでに期限切れで存在しない)で…北欧の宗教の話があった. アラバマ州のセントクレア刑務所で、オーディン派と…

日本語・タミル語関連

昨日「日本語の起源―日本語クレオールタミル語説の批判的検証を通した日本神話の研究」のキーワードから飛んできた人が居たようなので,今更ながら過去に読んだ本を紹介しておく. 日本語とタミル語,大野晋著,新潮社,1981.11 ASIN:B000J7SP3I これは 2006…

市民,あなたは幸福ですか?

本屋で世界のとんでも法律集 (中公新書ラクレ)を見つけ,軽い気持ちで立ち読みした.「こりゃネタになる」と思って買ってしまったが,内容は薄いのでネタとしては弾数が少ない. とりあえず,私が引っかかった数少ない部分を紹介してみる. 常に笑顔でいるこ…

1995 年 5 月に決着してたのね…

世間に遅れる事 11 年半,アンドリュー・ワイルズ氏によって,フェルマーの最終定理*1が証明されていた事を知りました. xn + yn = zn (n は 2 よりも大きい自然数) で,何で知ったかといえば,2000 年に翻訳され数ヶ月前に文庫化された本を,今月になって(…

やっとタイトルを思い出した

先日の建学祭の時に本屋さんに教えてもらった本なんだが,覚えていたのは「三國連太郎」「対談」「ちくま文庫」だけ.調べて紹介文を読んでみれば,思い出した単語もあったけどね. で,その本と言うのは「芸能と差別」の深層―三国連太郎・沖浦和光対談 (ち…

神々の誕生

半分は斜め読みだが,記録しとく. 神々の誕生―日本神話の思想史的研究 (1972年) 湯浅泰雄 著,似文社,1972年11月 古い本なので現在の研究とは掛け離れているだろうが,あんまりと言えばあんまりな内容.特に「女神イザナギ」はないだろうよ. 最後の方のま…

マイルズのシリーズの新刊

メモリー 上 (創元SF文庫)作者: ロイス・マクマスター・ビジョルド,小木曽絢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/07/27メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (30件) を見るメモリー 下 (創元SF文庫)作者: ロイス・マクマスター・ビジョ…

お,新刊が出てた

とらドラ〈3!〉 (電撃文庫)作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/09/01メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 44回この商品を含むブログ (290件) を見る 昨日見つけて,速攻買ってきた.しかし,まだタイトル以外読…

十数年越しで読み終わった…

昨日,学生の頃に 3 度も挫折した 何かが道をやってくる (創元SF文庫) が読み終わった. この本は創元推理文庫だったので"ミステリ"または"冒険モノ"って思い込みがあったのか,それとも翻訳が読みにくかったのか,兎に角何度か挫折して半分も読み進まなかっ…

最近のハヤカワ SF 文庫はこんな絵なのか…

ティンカー (ハヤカワ文庫SF)作者: ウェンスペンサー,Wen Spencer,赤尾秀子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/07/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 42回この商品を含むブログ (49件) を見る SF&ファンタジーと言うより,それを基本ラインに置いた…

ジュブナイル&探偵モノかな?

相も変わらず"軽めの本"を探してブラブラしてたところ,文庫本の新刊の小説がおいてあるコーナーに,「そして五人がいなくなる (講談社文庫)」(はやみねかおる著,講談社,2006.07)があった. 帯には"噂の本格ミステリ"とあるが,それと同時に宮部みゆき氏の…

プルトニウム・ブロンド

プルトニウム・ブロンド (ハヤカワ文庫SF)作者: ジョンザコーアー,ローレンスゲイネム,John Zakour,Lawrence Ganem,斉藤伯好出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/02メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (26件) を見る SFコメディでもって,…

佐藤さとる氏の新作だー

天狗童子―本朝奇談(にほんふしぎばなし)作者: 佐藤さとる,村上豊出版社/メーカー: あかね書房発売日: 2006/06/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る 本屋にフラフラ〜っと行ってみたら置いてあった. コロボックル物語を読ん…

キレーン,格好いいー

ここ数日何も読む気にならなくて,今朝からやっとミステリを読み始めた.先週の木曜日から4日も間が開くとは珍しい. さて,最後に読んだのはなんだったか… 貴婦人の薔薇―女魔術師ポルガラ〈2〉 (ハヤカワ文庫FT) デイヴィッド&リー・エディングス,早川書…

MORE THAN HUMAN

訳すとなんだろな…とあれこれ考えたが,邦題の「人間以上」って事になるんだろうかね,納得いかないけど. 人間以上 (ハヤカワ文庫 SF 317) シオドア・スタージョン 著,早川書房,1978年10月 読んだ後だと邦題は何か違うような気がするのね.「十人並み以上…

カミオン卿,ぐぅ!

ポルガラの一冊目を読み終えた. 運命の姉妹―女魔術師ポルガラ〈1〉 (ハヤカワ文庫FT) デイヴィッド&リー・エディングス 著,早川書房,2005年10月 書き忘れていたが,数年前に話題になったブラッドベリの小説も読んだ. 華氏451度 (1964年) (ハヤカワ・SF…

タミル語と日本語って?

以前,この二つの言語の農耕に関する言葉に類似性が見られる,という本を読んだ.今日は今日で,元々何を調べていたか忘れたが,クレオール言語って物にぶち当たって,そして… 日本語の起源―日本語クレオールタミル語説の批判的検証を通した日本神話の研究 …

ういうい♥days

3巻が出てたので買ってきた. ういうい・days 3 (バンブー・コミックス) 犬上すくね 著,竹書房,2005年11月*1 相変わらず,ほのぼの漫画でいい感じ. ポルガラの1巻も出てたので買ってきたが,華氏451度が読み終わってないので,保留. *1:おくづけに2005年…

あと数ページなんだけど,最後はどうなるんだ?

先週末に3巻目が出ていたので買ったのを,ちまちま読んでいる. 一気に読んじゃ勿体無いだろ? 王座の血脈 魔術師ベルガラス (3) (ハヤカワ文庫FT) デイヴィッド&リー・エディングス 著,早川書房,2005年9月*1 いよいよガリオンの時代に近づいてきた訳だ.…

気になったので…

"パラケルスス"なんてラノベで見かける名前じゃないから,つい古い本を引っ張り出しちゃったよ. 妖人奇人館 (河出文庫) 澁澤龍彦 著,河出書房新社,1984年8月 この本にはねぇ,件の人物以外に,カリオストロ伯爵&クラリス,サン・ジェルマン伯に切り裂き…

インデックスの危機ですな.

相方の薦めで「海馬」って対談をまとめたエッセイ(なのかな?)を読んだ.これは面白いですよ. 海馬 脳は疲れない (新潮文庫) 池谷裕二・糸井重里 著,朝日出版社,2002年*1 どのように面白いかは人によって感想が違うのは良いとしても,学術系の内容も含ん…

「つくも神」

先週末に発売されていたベルガラス・ザ・ソーサラー 2 魔術師の娘を買ったのだが,ちょっと読む気にならなかった. つくも神 (ポプラの森) 伊藤遊 著,ポプラ社,2004年11月 魔術師の娘 (魔術師ベルガラス2 ハヤカワ文庫 FT (395)) デイヴィッド&リー・エデ…

いいなぁ,胚種船.僕も欲しいなぁ

最近,J.R.R.マーティンの"タフの方舟"を読んでいる.翻訳された一巻目が読み終わり,二巻目も半ばに差し掛かった.このお話は大変面白いですよ. タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SF ジョージ・R.R.マーティン著,早川書房,2005年4月 タフの方舟 2天の果実…

「銀狼の花嫁」 - 魔術師ベルガラス 1

発売は11日だったらしいが,なぜか飲み会の日(8日)に手に入れていた.売れ行き予測とかで早く売ってたのだろうか.単なるフライングか… 銀狼の花嫁―魔術師ベルガラス〈1〉 (ハヤカワ文庫FT) デイヴィッド&リー・エディングス 著,早川書房,2005年7月 ナル…

「馬と少年」 - ナルニア国ものがたり 5

岩波少年文庫の新版を購入し,5巻まで読み進めてきて初めてまともな解説にあたった.この巻で解説を勤めているのは,小風さち氏(童話作家)で,本編に絡めて興味深い文章を書いてくださっている. 馬と少年―ナルニア国ものがたり〈5〉 (岩波少年文庫) C.S.ル…

カレワラ*2

最近は図書館に寄る暇が無くて本を借りる機会が無い.読みたい本が家にも山積みなので,借りても読めるかどうか… 昨年度に借りた本: 毎日ウェールズ語を話そう 水谷宏 著,1996年「話し言葉」と「書き言葉」のための現代ウェールズ語*1 お化けと森の宗教学―…