太陽系における惑星の定義
国立天文台のアストロ・トピックス (233)に(速報)太陽系の惑星の定義確定なんて出てますね.他の天文サイトでも同様に速報が出てます.
…という訳で,太陽系の惑星*1は現時点で 8 個になりましたね.
そして,メーテルの元の体が埋まっている冥王星は,トランス・ネプチュニアン天体*2の典型例となって,ドワく星*3になっちゃった.原案の時にあった"pluton"*4は,近い天文の用語があったり,地質用語にあったり*5したようですが,どうやら今回は流れたみたいですね.
あーあ,ゴッドシグマの歌が…(しつこい
惑星の定義について少々疑問があるんだが…
(1)-(c)の"その軌道の近くでは他の天体を掃き散らしてしまいそれだけが際だって目立つようになった天体"*6って理解できん.
(2)-(d)の"衛星でない天体"って,"衛星"の定義はまた今度って話らしいけど,この定義は成り立つのか?(笑
ところで,この採決の前に面白い文章があったので紹介しておこう.
2003 UB313発見者、惑星の新定義に異議「第十惑星にならなくてもいい」より引用.
…。学校で53個の惑星の名前を覚えさせようなんて誰も思わないでしょうし、そもそも53個の大部分は現在正式な名前すらないのです。
惑星が 53 個になったら覚えられないよ!
引用元の新太陽系の画像も面白いから見てみて.
…。その上で、「過去にセレスは惑星と言われたが、似たような天体が発見されたので"asteroid"(小惑星)と呼ばれるようになった」という歴史に触れて、…
"遠惑星帯"とか名付ければ良いんじゃないかな,と思った.
*1:あくまでも太陽系に限定した定義なんだってサ
*2:"エッジワース・カイパーベルト天体"って言葉は使われなくなるのかな?
*3:"dwarf planet"の日本語の用語は確定してないっぽい
*5:水星と水銀は両方とも"mercury"だろって反論もあったり…
*6:英文は"has cleared the neighbourhood around its orbit"